「失恋休暇」を制度化した会社がある?

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「少子高齢化」をどうしたらいいのか、それには「出産・子育て」 いや「その前に出会いが不足している」という声も聞こえる。そういった対策を本格的に市・街でも取組もうという動きが出てきている。  各地で様々な検討が出ているが、その1つに、「婚活」「まちコン」など、出会いを奨励する企画が多い。 横須賀の「まちコン」では、多くの未婚の男女が中央に結集して、なかなかのバトルを繰り広げた。 また、三浦では職業体験のような、農家のお嫁さん募集の「アグリdeデート 三浦農婚大作戦」がひらかれた。  全く観点は違うが、恋をすれば、かなうこともあれば、そうでないこともある。ケアをして次の恋に立ち向かってもらうために、「失恋休暇」という異色の休暇を考えた会社がある。 こういった休暇を考えた西社長。なかなかのアイディアマン。何かの番組で、炊飯器でご飯を炊いて、「ご飯支給サービス」など、従業員の心をつかむ、アイデアだと思う。    なかなか学校現場では難しいが、気持ちはわかる。学校現場なら「年休とったら。」と言うのかな。 「恋せよ乙女。恋せよ男の子」  そうそう、2月14日バレンタインデーでしたね。 バレンタインデーには、ガートーショコラ、効き目あるようですよ。
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「失恋休暇」を制度化した理由  ~美容院経営のチカラコーポレーション~産経新聞 2月16日
 「介護休暇」に「育児休暇」など、企業にはさまざまな有給休暇の種類があるが、「失恋」で会社を休めるという驚きの休暇が存在する。恋に破れた社員の心を癒やすための有給休暇を用意する“粋な”心意気を持つのは、美容院を経営する「チカラコーポレーション」(神戸市中央区)だ。 ユニークな福利厚生の背景には、10年以上美容師を続けることができるのは10%に満たないともいわれる過酷な労働環境を、根本から改善しようという社長の信念があった。  「美容院業界は、商品が美容師という客商売。美容師が失恋してテンションが下がったままお客さんの前に出ても仕方がない」。神戸市内に計6店舗の美容院を経営するチカラコーポレーションの社員はそう打ち明ける。同社は、平成23年10月、失恋したら年代などに応じて有給休暇を取れる制度「失恋休暇」を導入した。  システムは簡単で、失恋して休暇を取りたい旨を店長に口頭で報告すれば翌日から取得でき、申請用の特別な書類などはない。休暇の日数は年齢によって変わり、20代前半なら1日、20代後半なら2日、30歳以上は3日の取得が可能だ。また、“心の痛み”度合いによって日数が加算される。失恋休暇は離婚の場合も認めており、休暇に1日を足せる。休暇は連続して取ることもできれば、分けて取るのも自由だ。  さらに取得回数に特段の制限を設けていないため、恋多く破れることも多い人は月に何度とってもかまわないと、手厚い。もっとも休暇に何度もお世話になっていたのでは、恋の行方としてはあまりありがたくないかも…とふと思った。 他の店舗には本人が失恋休暇を取得したことは内緒。また、当たり前だが、失恋・離婚したとしても休暇を申請するかどうかは本人の自由だ。  失恋休暇の発案者は、西靖晃社長だ。同社は56人の社員のうち女性が約40人。西社長は「女性が多い職場なので、恋愛に対しての理解を会社が示すために作った」と振り返る。ただ意外にも、これまで同社で失恋休暇を取得したのは男性ばかりで、20代後半2人と30代1人。それも、3人とも離婚という。 休暇を取得した男性社員の1人は「気分のリフレッシュだけでなく、離婚の手続きも大変だったので、この休暇はありがたかった」と語る。  同社は、失恋休暇以外にも社員の勤務を助けるさまざまな試みを仕掛けている。例えば全店舗に電子ジャーを設置し、無料で毎日お米を炊いて食べられる「ごはん支給サービス」。 見習い中の美容師は給料が少ないが、美容師のはさみや練習用の人形など、技術習得のために自腹を切らなければならない物品があり、どうしても食費を削りがちになる。 この制度のおかげか、同社の社員が食費を削って健康を害したということは開業以来ないとか。他にも子供を持ち会社の忘年会や食事会になかなか参加できない社員のために、社長が参加するランチ会を年3回行うシステムもある。  「美容業界で一番働きたい会社になることが目的だ」。同社社員は、そう力をこめる。美容業界は華やかに見える一方、徒弟制度が色濃く残り、美容室の多くが個人事業として営まれている。このため、従業員が雇用保険や社会保険に加入していないことも多い。また、美容師の給料を歩合制にしている美容院では、顧客の奪い合いという問題を抱えている。同社によると、美容学校を卒業した若者のうち、1年以内に5割が退職するという。  西社長は自らが労働環境に苦労した体験から、どのような仕組みがあれば美容師がやりがいを持てるかを考え、社員の福利厚生を多様な視点から守るシステムを導入している。さすが美容院。顧客のヘアケアに劣らず、社員の待遇もケアしている。(板東和正)
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