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市民病院の小児科の入院を今年の4月から取りやめるという提案が健康部からありました。昼間の一般診療は残し、改善策としては、午後からも診療する。今後は紹介状がなくても診療が出来るようにする。という話であります。
しかし、西地区の医療を考えた時に、小児科で入院ができないということは、子どもが入院するような病気にかかったり、入院の必要な怪我をした場合には、うわまち病院や共済会等の病院まで行かなければならないということになります。「夜中の発熱」などの救急対応を「受け入れてもらえない」懸念があります。
とりわけ、就学前の子どもは病気にかかる率が高いことから、もし入院が必要とされた場合、その看護で、保護者の方の負担が増えるものです。様々な困難が予想されるにもかかわらず、このことは、業務内容の変更にはあたらないとして、議会にも「※報告」でいくとしています。(※議会の承認を必要としない事項)。
指定管理に移行しててから、市民病院の小児科に対ついては、患者数も激減。外来患者数で2008年には、延べ15,284人だったものが、2011年には、3,870人と約12,000人も減少し、入院患者数も2008年には、延べ10,618人から3,557人へと約7,000人減少しています。
担当部は「子どもの数がへった。」「産科がなくなったから」ということを理由にしていますが、小児科をうわまち病院に一本化するために、意図的に、他の病院への紹介したり、入院をとらないことを進めてきた結果といわざるを得ません。市民病院担当医師名も、曜日ごとの欄に明示されないなど、消極的な運営が目立ってきていました。
今回の、「患者が、これだけ減ったのだから、入院をやめます」というような手法は、看過できません。
西地区在住の議員の中からもこれに対しての反対・見直しの声が出ています。昨日、担当部長とお話をしてきましたが、「医師が足らない。」「うわまち病院に集中させて、研修を積ませる必要」、「産科がないから患者数が減っている。」というような答えでした。
市長も年度当初のあいさつで「子ども達にも選ばれる横須賀」というメッセージを発しましたが、この地域医療振興協会の判断と横須賀市健康部の判断は、市長の目指す方向と逆行しているのではないでしょうか。
子ども達の安全安心を考えれば、命に関わることも想定されることだけに、現状にも増して、地域医療、とりわけ小児科医療を振興させることが、安全安心の町づくりに繋がるのだと思います。市民病院には、三浦から葉山・逗子からも救急の患者さんが多く利用していただいています。そういった地域の拠点病院としての機能を後退させることは、看過することは出来ません。
中央・衣笠地区には、入院可能な小児科の病院が共済会・ヨゼフ・衣笠と複数あることから、必ずしもそこに集中させる必要がありません。他の病院と連携しながら、市民病院に産科・小児科を重点化させることによって、地域的なバランスを確保することも選択できるはずです。
西地区の町内会の会長さんから、「ゴミ焼却場やがれき、し尿処理場等の迷惑施設、つまり、みんながいやがるようなものばかり持ってこようとする。病院も今あるものをよりよくする訳でなく、住民サービスを低下させようとしている。こんなことに納得する訳はない。」という声も聞きました。 市民病院とうわまち病院の連携のあり方も含めて、根本的な議論が必要なところです。
議会等でも私たちの研政はじめ、他の会派の議員もこれについては、問題意識を持っています。
今年4月から行うことをこの時期になって、はじめて提案してきていることも含めて、今すぐにやらなければならない緊急性の是非も含めて、意見を申し入れてきました。まずは、一報まで。
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