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2010年5月21日に、浜田 基さん「浜ちゃん」は、この世を去った。私とは同じ中学校の社会科の教員で、教師としてしても、人間としても大変尊敬できる先輩であった。
2009年12月に、闘病生活をしている浜ちゃんから、連絡があった。それは、「ブログをつくりたいので、教えてくれないか」というものだった。これまで闘病中に、書き溜めていたものがあったようで、他の人に見てもらえればというのが目的だった。
1月5日、「ガンとともに死ぬまで生きる浜ちゃんより」というブログが始まった。
それから、5ヶ月。浜ちゃんはなくなるまで、書き続けた。 そして、旅立った。
ブログを通して、出会いがあり、同じ病気を持つ方や、教え子の皆さんがつながった。
旅立つ前に色々なメッセージを私たちに残して。
それから4年の年月が経った・・・・・・・
先日、浜ちゃんのことを久々に思い出させてくれる出来事があった。歯医者さんで、「浜田 基さん知っていますか」と受付の女性から声をかけられた。いきなりだったので驚いたが、話を聞いてみると、ブログで”マユ”とペンネームで書いていた方であることがわかった。
”マユ”さんは、浜ちゃんのお墓参りに行ったこと。浜ちゃんの奥さんとあったことを話してくれた。不思議な縁。彼女は私のブログも見てくれているとのこと。有り難く感じた。
浜ちゃんが、引き合わせてくれたのだと思う。
私は、私たちに書き残してくれたブログをもう一度読ませていただいた。 浜ちゃんのメッセージはまだ私の中で生き続けている。 21日には、4年目を迎える。お墓参りに行きたいと思う。
※浜ちゃんは 5月20日の深夜に亡くなられたが、医師が死亡の確認したのが、21日になっていたので、 21日を命日としているそうです。
「57.“ぽんてぃ”さんと“マユ”さんと“M先生”」について
もうじき、命日ですね。浜ちゃん。
先日、偶然”マユ”さんとはせどんが会うことが出来ました。行きつけの歯医者さんの窓口で、「浜田基先生ご存知ですか。」と声をかけられ、驚きました。マユさんが、ブログで、いろいろやり取りをしていたのは憶えていましたが、その後、M先生も他界しました。これも浜ちゃんの引き合わせ立て思っています。ありがとう浜ちゃん。
はせどんより
「ガンとともに死ぬまで生きる浜ちゃんより」
http://miyu-hamada.at.webry.info
ブログ名
がんと共に死ぬまで生きる浜ちゃんより
ブログ紹介
中学校教員55歳。下咽頭がんを発病し、最近では09年12月4日の診察で、余命は「3~6か月、長くて1~2年。」と言われています。そんな話をするなかで、近所のSさんから「ブログを書いたら?」と勧められ、このたびインターネットに接続しました。とりあえず、これまでお世話になってきた知り合いの方々に読んでいただければと、感謝の気持ちを込めて書きますが、がんなどで元気のない人の力になれたらさらにうれしいとも思っています。
突然ですが、私の母は昔、姉や私に「財産はいくら貯めても、火事になって燃えてしまえばそれでおしまい。知識は死ぬまで持っていられる。」というようなことをよく言っていました。姉が大学へ進学したいと言った時、父は「かえって嫁の貰い手がなくなる」と反対したのですが、それでも結果的に進学できたのは、母のこのような考え方があったからかも知れません。
そのような考えに私がどの程度影響されたかは分かりませんが、がんを宣告されて気付いたことは、「今さら知識を集めてもしょうがない。」ということでした。それ以来、私の読書傾向が、知識を蓄えるためから純粋に楽しむためへと変わりました。勉強しても仕事で使えるあてはないし…ということです。そこで、今更のインプットよりもアウトプットの機会を増やしたいというふうに考えるようになりました。死ぬことを意識すると欲張らなくなるっていうのは、別に心が清らかになるということでなく、考えてみれば必然ですね。仕事もボランティアも難しい今となっては、私の病気の経験がどこかで誰かのお役に立ってもらえればと願うばかりです。
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