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正月を迎える行事として我が家で一大イベントが「餅つき」です。人数が必要ですので例年私の兄弟、とその子供達が、手伝いに来てくれます。
朝6時半過ぎにかまどに火を入れて、終了が15時30分。9時間の大仕事でした。
仕事分担や仕事のコツが「あ、うん」の呼吸まで、子供達にも伝承されていく、大切な時間でもあります。
今回は一番下の子どもが、小学一年生に来年上がります。彼も、餅つきの技を少しづつ伝承していっています。
みんなの力でふっくらしたお餅ができました。
手順は、もち米を前日から水で洗ってから、あげておきます。かまどに火を入れて、水蒸気で蒸します。
蒸したお米を機械でこねた後、最後の仕上げに、臼と杵で、餅をつきます。
よくできたお餅は、杵でつくとぷっ~と膨れてきます。
また、お楽しみに、かまどの下の灰で、サツマイモとジャガイモを、焼きました。ふっくら美味しいお芋も食べながら、大騒ぎでした。
お餅の歴史
餅が古くから神妙な食べ物であることを物語る伝説の一つに、奈良時代に編纂された『豊後国風土記』(713年)というふるさとの起こりを書いた本があります。
豊後の国(現在の大分県)の球珠速水(くすはやみ) の郡(こおり)の田野(たの)に住んでいた人達は水田を作って稲作を行っていました。余った米で大きな餅を作ってそれを的にして矢で射ると、その餅は白い鳥になって飛んでいってしまった。その後、家は衰え、水田は荒れ果てた野になってしまったというお話です。
餅はおそらく白くて丸く大きな平たいものだったのでしょう。
白い餅は縁起のよい白鳥に連想されていて、神秘な霊を宿すものと考えられていました。そのため、粗末に扱うことのないようにという意味が込められていたのでしょう。
伝説の餅が稲の神様である稲霊(いなだま) を象徴していたように、日本では餅は単なるおいしい食べ物ではなく、神が宿る特別な存在として敬(うやま)われてきました。
餅を食べると力がつき、新しく生命を再生させる霊力(れいりょく)があると信じられ、ハレの日(お祝いのある特別な日)に餅を食べる習慣が広がったのです。
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