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昨日は、浦賀中学校で、試行している。スクールランチの「(仮称)給食弁当」をいただいた。牛乳やパンの配膳をしているところで、子供達の動きを見ながら、教室を巡回。前回の試行の時は、珍しさもあって、「揚げジャガイモのそぼろ煮」の時は、多かったらしい。小学校の給食の味をイメージした生徒が、期待して注文し、学校全体で300の注文もあったが、正直なところ、(1月なので仕方ないが)予想よりも冷たくて、「期待はずれ」だったようです。
今回は、クラスで0のところもあるが、平均して2~3個程度。全校で、40~50程度の発注だという。課題として、これまでの弁当注文は、5種類、日替わり、週代わり、カレー、のり弁・・と選択できたのが、給食弁当だと、ひとつしか選択できないこと。当日注文が出来ず、前の週に予約していないと食べれないので、朝弁当が作れないから、頼むことが出来ないという2点で利便性が現状よりも低くなってしまった。なかなか難しい課題がある。
試食させていただいたが、ほか弁のメニューとしては、優しい味に仕上がっていて、「美味しいことは美味しい」。ただ、おかずは、鶏肉、春巻き、もやし、スパゲッティの4品。メニューからすれば、採算ベースでは、ギリギリなんだろうが、家庭からの弁当の方がちらっと見ただけでも美味しそうだ。悩ましいところだ。
栄養面、というだけのコンセプトで言うならば、家庭からの弁当に勝てず、臨機応変さでは、パン注に勝てないことから、発注数が維持できるか難しいところだろう。二度目の試行で、クラスの5%弱の利用数(浦賀中の場合)とすると、子供達のニーズは現状の弁当注文にもどらざるを得ない気がする。
他の議員からも話が出たが、「今の弁注文に、学校仕様で、一品オプションでサラダや野菜をつけるので、いいんじゃない」総合的に判断すれば、妥当な線だ。
学校が現実に直面し、抱えている課題から、スタートして議論を始めれば、優先順位は給食ではないことは明らかだからだ。
学校現場からみれば、「中学校給食」にお金を使うならば、もっとお金を使ってほしい所はいくらでもある。部活の部室の屋根が腐食して、落ちてきそうな状態だった。鉄がささくれて危険だ。「ようやく修理してもらえることになった」と聞いた。「ここまで、ボロボロでも子供達はガマンして使っている。他の学校はもっとひどい場所もある。」
現状の中での給食論争は、様々な立場での論議はあるが、子供達と現場の声を基本に、動くことしかなさそうだ。
久々に学校の授業も見せさせていただいた。子供達も気持ちよくあいさつし、なかなか素敵な生徒達だ、先生達が子供達と一緒に学級づくり、学校づくりにとりくんでいる空気が感じられる。校長先生初め先生方ありがとうございました。
全国的には、食育を中心に教育活動をしている場所もある。高知県南国市だ。電気炊飯器で、温かいご飯を宅、味噌をつくったり、地産地消の産品によってほぼ給食を賄っているなど、地域密着食べることと学ぶことを一体化した教育。これはこれで次元の違う話だが、なかなか面白い実践。参考までに。
◎高知県南国市の食育 ~教育のど真ん中に食育を~
http://www.city.nankoku.lg.jp/life/life_dtl.php?hdnKey=489
◎南国市 地産地消マップhttp://www.city.nankoku.lg.jp/data/fd_05ahh944vd2c82/downfile4480991931.pdf
家庭用電気釜で温かいご飯をhttp://www.city.nankoku.lg.jp/data/fd_05ahh944vd2c82/downfile9149696491.pdf
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