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横須賀市の「社会減」が、「全国一」という発表は、横須賀市民に衝撃を与えた。ただ、その事実から出発して、横須賀を見直す、絶好の機会としたい。この政策は、政策推進部が主に進めているものだ、先日の委員会審議でも何人かの委員から質問があった。私も、「横須賀魅力全集」について、どのような内容か。横須賀に長年住み着いている方から、魅力を聞くことがが必要と意見反映をした。ただ、同時に横須賀の課題をきちんと論議する必要がある。
政策推進部の方たちの努力には頭が下がるが、今回の横須賀市のプランは、そのままでは本当に効果が上がるのか、なかなか確信が持てない。残念ながら「なるほどこれなら」というプランではない。アンケートをとったら、こういう意見が多く、そのためにはこんな施策という。あてがいぶちの感が否めない。残念ながら結論を導かせるために、無理矢理方策をつくったものに感じる。
流入人口を増加させ、社会減の対策をするようだが、効果のほどは、未知数だ。小児医療費無料化は他市でもおしなべてやっている。「自然」・「海」は、魅力的だが、住み着く動機としては、会社への通勤時間と不動産費用との兼ね合いが第一で、その上で、ようやく候補に挙がってくる優先順位だろう。
やはり、必ず交通の便やアクセスなどが絡んでくる。そういった意味で、今回政策推進部のプランが主張する「横須賀は、横浜から近い」というのになかなか無理がある。横須賀中央よりも横浜よりの追浜・田浦・安針塚・汐入といきたいが、どこも快速特急は停まらない。県立大学も、堀之内から先は停まるのに、特急も停まらない。
さしあたって、横須賀中央の周辺のマンションで、家族が住めるような物件はどれほどあるのか。中央から、一戸建ての住宅を探すとなると、どこを想定しているのか。適当な住宅は見つからない。ターゲットとなる住宅地がまとまって中央駅周辺にあって、お安く提供できるならばいいが、そういうわけでもない。安いところは安いなりに交通の便が悪いのが相場だ。
バスの本数や、終バスの状況は、さらに厳しい。JR横須賀線はなおさら、逗子で乗り換えとなる。逗子から衣笠まで、乗り換えを入れると逗子より30分はよけいにかかる。通勤距離と交通の便、駅から住宅への便、終バスの時間・・様々な要因があることがわかる。
とりわけ、西海岸の地域の交通の便は、悪すぎる。京浜急行が大々的に宣伝している佐島の大規模住宅地は、販売に大変苦労している。京急が電車内で毎日宣伝していても、ようやく家が建ったのが開発した土地の3分の1いや、5分の1ぐらいである。残念ながらなかなか進んでいないのが現状。その一番の原因は、交通の便。
明らかに交通の便が原因としてある。中には、それがいいという人もいるが、なかなかそうはいかない。学生のバスの定期代も大変なことだ。逗子から湘南なぎさの丘まで430円だ。
定期を買わないで、毎日PASMOで通うと、往復860円×20日で、一ヶ月17.200円、17000円程かかる。学生が定期を買っても、一ヶ月15,480、3ヶ月44,120である。バスの割引率が良くない。中高生から、これだけのお金が最寄りの駅の逗子に出るだけでかかる。
横浜や東京都内ならば均一料金で、どんなに遠くても、学生3ヶ月21.250円。倍以上である。 時間もかかるが費用もかかる。こういった観点から、学生定期の減額や補助なども有り難いし、横須賀の均一料金化が可能かどうかも面白い。
今まで、当たり前と思ってきたことを、みんなで、議論するいい機会だと思います。様々なことを検討検証していく、いいチャンスです。
横須賀は素晴らしいところ。自然環境も食べ物も、気候も、風景もいい。あとは文化の発信だ。さまざまなチャンネルから横須賀の良さを発信していくことなんだろう。控えめな横須賀っ子も、そろそろ「やんべえよ!」(佐島弁で、やりましょう)
横須賀が転入増へ反転攻勢 大和・海老名市民ら照準/神奈川 2014年3月6日
転入者を増やすため、横須賀市が2014年度から具体的な重点エリアを定めたプロモーション活動を始める。人口減に歯止めがかからない状況の中、横須賀の魅力をアピールし反転攻勢を狙う。横浜駅までの所要時間は同程度ながらも、横須賀より地価が高く、海がない大和市や海老名市などの住民に照準を定める。
重点エリアは、横浜市南部、京急線、相鉄線の沿線。人口移動の状況などから、横須賀を転居先として検討する可能性が高い地域と考えて設定した。中でも、相鉄線沿線の大和、海老名両市民へのアプローチに力を入れていく。
横須賀市が市外に住む子育て世代を対象に実施したアンケートでは、横須賀に居住する意向がありながら、実際には住んでいない人の理由は「職場から遠い、通勤が不便」が群を抜いて多く、42・5%に上った(200人対象、複数回答あり)。
だが、同市の調査では、横浜駅までの所要時間は横須賀中央駅からが33分で、茅ケ崎駅(34分)と同程度。大和駅(26分)よりはかかるが、海老名駅(38分)よりは近い。さらに、1平方メートル当たりの横須賀市の平均地価は12万4600円で、茅ケ崎(19万700円)、大和(17万8600円)、海老名(14万3700円)に比べ、割安感は強い。
横須賀市は、横浜までの所要時間をみれば「決して遠くない」ことに加え、安い地価、さらには「海がある」立地条件に優位性があると判断。相鉄線沿線の大和や海老名などをターゲットにすることを決めた。
具体的には、京急線や相鉄線内の中づりや、各鉄道の横浜駅ホームの壁面などに広告を打つ。横須賀の豊かな自然や不動産物件の値頃感を紹介する冊子「横須賀魅力全集」を商業施設で配布するなどして優位性をPRし、転入者を呼び込む構えだ。
同市は13年の人口移動報告で「社会減」が全国最多。吉田雄人市長は「大変不名誉と残念に思うとともに、強い危機感を持って臨まなければならない」との認識を表明している。
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